自家歯牙移植ってなに?

自家歯牙移植とは何かというと、入れ歯と比べるとあまり有名ではありませんが、設備のそろった歯医者で行う事が出来る歯の治療法です。
例えば、虫歯や事故等で歯がなくなってしまった時に入れ歯や差し歯を利用したりします。
しかし自家歯牙移植はこうした人工的な歯を使うものではなく、自分の歯を移植する治療法なので、どうしても入れ歯のような人工物は口の中でなじみにくいですが、自家歯牙移植であれば、一度根付きさえすれば周りの歯と同じように馴染む事が出来、食事の時も違和感なく食べる事が出来ます。

小さい子供の場合は、歯を矯正する時に親知らずや永久歯を抜いてしまう事もあり、その歯を他の部分に移植するケースが多いです。
最近では乳歯が抜けても、その後から永久歯が生えてこない事もあるので、そういった場合は乳歯が抜けた部分に矯正で抜いた歯を移植する方法がとられています。

この自家歯牙移植を行うにはいくつかの条件を満たさなければなりません。
まず自分の歯であるという事です。
他人の歯を移植すると拒絶反応が起こる可能性がありますが、自分の歯であればその心配もありません。
また歯の大きさが合っていないと上手く移植できません。
例えば抜けてしまった奥歯の部分に小さい前歯を移植しても大きさが違うと上手く根付かない可能性があります。
他にもドナーとなる歯が健康である事も重要です。
軽い虫歯であれば、移植した後に治療する事も可能ですが、重度の虫歯だと移植する事は出来ないので歯を健康に保つ事が重要です。

あと年齢が若い方が成功しやすいという点があります。
若ければ若い程、移植した歯が根付く可能性が高くなり、成功する確率も上がります。
しかし年齢が上がれば上がるほど根付く可能性も低くなり成功率も低くなり、特に40代以降になると自家歯牙移植を行うのが難しくなるので注意が必要です。

このように今は虫歯がない健康な歯でも、将来に備えて親知らずを保管しておきたい場合は、医師に抜いていい親知らずか、それとも抜く必要がないものかを相談してから抜いて保存しておくと良いです。
そしてその抜いた歯はティースバンクで冷凍保存しておく事が出来ます。
このティースバンクで保存されている歯は親知らずがほとんどです。
その理由は親知らずは生えるのが20歳前後と遅い為、生えた時に歯並びが悪いと後に虫歯になる原因になるので抜いてしまう事が多いですし、親知らずで自家歯牙移植をする場合は保険が適用されるからです。